食健連農民連 国会前で座り込みTPP参加反対
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「自民党は公約を守れ」と国会前で座り込む群馬農民連のメンバーら |
農民連の白石淳一会長は、「TPP交渉参加に突き進めば大変な事態が生じる」とし、農業、暮らしを守るため全力を上げると決意表明しました。
食健連の坂口正明事務局長は、TPP交渉参加に反対する運動が急速に盛り上がり、安倍首相のTPP交渉参加表明を阻んできたことに確信を持ち、運動に弾みをつけていこうと訴えました。
JA茨城県中央会の坂本健一農政広報部次長は、TPPのさまざまな側面について自分の言葉で伝え、相手に「これはだめだとジャッジ(判断)してもらうことが大事」と発言。集落単位で学習会を行っていることなどを紹介し、「ともにがんばろう」と呼び掛けました。
茨城・常陸野産直センターの藤岡典子理事は、産直センターの仲間たちと姉さんかぶり姿でマイクを握り、「息子に米と野菜作りをよい条件で引き継いでもらいたいが、TPPに入れば小規模農家はつぶされてしまう。参加させないため力を合わせる」と発言しました。
全国保険医団体連合会(保団連)の住江憲勇会長は、TPP参加で医療や国民生活の基本がアメリカ企業のもうけのえじきにされると警告。自治労連の久保貴裕中央執行委員は、宮崎県議会がTPP交渉参加反対の意見書を全会一致で採択したこと、北海道で農林漁業、消費者、労働、経済界の代表がTPP反対の共同会見をしたことを挙げ、「TPP交渉参加を許さないという決意が地方からじわじわと広がっている」と強調しました。
次々にマイクを握った各界各分野の代表から怒りの声が相次ぎました。
農家を代表して、群馬農民連の木村一彦会長は、「幅広い団体が賛同して県議会に参加反対の請願を提出したが、採択されるかどうかは微妙な情勢。声をあげ、推進勢力を追い詰めたい」と訴えました。
北海道農民連盟の代表は「TPPは国民全体の問題。みなさんと心ひとつにがんばる」と表明。北海道余市町で農業を営む安斎由希子さんは「首相に断固反対のはがきを送りましょう」と呼びかけました。
首相官邸前でも姉さんかぶり姿で訴えた茨城・常陸野産直センターの女性たち |
消費者を代表して、日本消費者連盟の山浦康明事務局長、主婦連合会の山根香織会長、遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーンの西分千秋さんが、食の安全を脅かすTPP参加に対して、抗議の声をあげました。
医療の分野からは、白衣姿の東京保険医協会加盟の医師らが交代で「混合診療の導入で、自由な医療ができなくなる」と述べ、医療労働者でつくる日本医療労働組合連合会(医労連)の山田真巳子委員長は、「いつでもどこでも安全な医療を受けられるようTPPに反対していきたい」と訴えました。
仲間と参加した看護師は「よい医療と看護がしたい」と語り、全日本民主医療機関連合会の代表は「国民皆保険制度の解体を懸念する」との会長声明を読み上げました。
労働分野では、首都圏青年ユニオン青年非正規労働センターの河添誠事務局長が、「労働規制制度の規制緩和が進む」と懸念を表明しました。
個人の参加者は、コスプレや仮装姿に身を包んだり、替え歌を披露したりなど、思い思いの方法で反対を表現しました。
日本共産党の紙智子参院議員らも駆けつけ、激励しました。
[2013年3月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
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