農のこころ丸山美沙夫
雪重し門前市の泥葱も 諸角せつ子 俳誌『道標』から。春先に降る湿った雪の頃を感じさせる。この句は善光寺の界隈を同行した時、作者が門前の朝市で詠まれたもの。〈雪降り込む朝市母の座母の背(せな)〉もそうである。堀りたての泥葱や野菜など新鮮な食材が並ぶ。丹誠こめて育てた農びと、母らの逞しさ。そこに目と温かなこころを向けた詩情の深い作。
(新聞「農民」2013.3.11付)
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[2013年3月]
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