香川県農民連
「手びき」いい、活用したい
税金なんでも相談会開く
高松市で初めて
予定の倍以上参加
香川県農民連は、2月25日、税金なんでも相談会を高松市で開催しました。これまで地域の農民組合ではそれぞれ税金に取り組んできましたが、組合員が1人しかいない高松市での税金相談会の開催は初の試みです。
参加予定は当初5人でしたが、当日は新聞「農民」の読者7人とその友人1人など、合計で11人が参加しました。講師は国税庁の元職員。対話方式で、その都度質問に答えながら話を進めたため、和やかな雰囲気でみんなが遠慮なく質問することができました。
参加者のなかには農民連の「記帳簿」や「手びき」を見たこともなかった人もいましたが、「これはいい。今後はぜひ活用しよう」ということになりました。
三木町農民組合員の後継者とその友人の30代の青年2人も参加。組合員の友人だという青年は、「昨年4月に新規就農したが、農業だけでは年収は40万円ほど。青年後継者の支援制度を受給しており、やはりこういう制度はありがたい」という話も出ていました。また組合員の後継青年は、農業経営にも熱心で、ほかにも多くのつながりのある好青年です。税金相談会を開いたことで、こうした新しいつながりが広がっています。
また、香川県農民連では月1回、香川県版の「農民」を作って、新聞にはさんで届け始めましたが、この香川県版「農民」を読んで内容に共感し、再購読してくれることになった元読者もいます。「動けば展望が開ける」との手ごたえを感じています。
(香川県農民連 福井利夫)
申告をしよう
さっそく各地で相談会
愛知農民連
愛知農民連では、若い税金相談員ががんばっています。2月11日に、奈良県農民連の竹島茂直事務局長を招いて、税金相談員養成講座を開きました。竹島さんから「相談員の養成をきちんとやろう」との提起で7時間、農民連の税金の基本、特に経費の見方を学習し、第2部では専業農家・兼業農家の例題をこなしました。
この講座を受けて、県内各地で相談会が行われました。
西尾張農民組合の相談会(23日)には2人が参加し、「農業の赤字を年金収入でカバーしてきた。合算できるとは知らなかった。今年はぜひやってみたい」と感想が寄せられました。相談員の服部円美(まるみ)さん(愛知県農民連事務局次長)は「組合員の中でもやっていない人も多いのでまず組合員から広げ、『やってよかった』の実感に依拠して仲間を広げたい」とがんばっています。
新城農民連の相談会(20日)では、5人の組合員が参加。参加者は「今まで損をしていた」「目からうろこ」などの感想が寄せられました。相談員の松井寛さんは、「どんなケースで実利が出たのかをみんなにも広めていきたい」と決意を語っています。
アツミ産直センターの福井孝夫さんは、相談会(17日)に向けて9人の農家を訪問し「農民連で一緒に税金申告しよう」と呼びかけてきました。竹島さんの講座に参加し、「こんなに得するならみんなにも知らせなくては」と意欲的に誘いました。「去年相談会に参加したが、今年は入会します」と新たに1人の会員が増えました。
控除限度額5万円は可能
生命保険料控除が変更され、2012年1月1日以降の「新契約」がある場合、少し複雑になっています。「2013年3月申告用『手びき』32ページ」の記述を次のように補正します。
新契約と旧契約の両方がある場合の上限額
一般生命保険、個人年金保険について新契約と旧契約の両方がある場合は、各種類の保険料の上限控除額は4万円になります。
ただし、旧保険料のみで控除額が4万円を超える場合、新旧両方の生命保険料控除の適用を受ける場合の控除額(4万円)よりも有利になる場合には、5万円を限度に生命保険料控除を受けることができます。
(新聞「農民」2013.3.11付)
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