旬の味
寒さの中にも春の兆しが感じられる時期を迎え、残雪の山々を仰ぎながら果樹農家はせん定作業の最盛期を迎えている▼いま桃、梨、リンゴなどの果樹は休眠期。この間に急いで春の花芽をそろえ、病虫害から果実を守るために古枝、枯枝、徒長枝、農作業の邪魔になる枝などの除去作業をしている。春を迎え、果樹園地は桃色や白い花が咲き乱れ桃源郷となるだろう▼今年のNHK大河ドラマ「八重の桜」が会津を舞台に始まった。会津藩における「什(じゅう)の掟(おきて)」があり、「什」とは藩士の子弟を教育する組織で、「ならぬことはならぬ」という言葉は、人間として生きる道徳の基本であり、その精神が生かされればと願う▼原発事故から間もなく2年。農地が確実に汚染された。安全・安心な農作物を食べてほしいと願い除染作業を続け、品目ごとに放射線量を測定し、「検出されず」のデータを見てホッとしている▼持続可能な社会、農と食の発展にとって原発は絶対に相いれない。これが原発事故の結論である。 (玉)
(新聞「農民」2013.3.4付)
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[2013年3月]
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