「農民」記事データベース20130218-1057-06

女子高校生が肉まん作りに挑戦

食は生活の基本
食への関心大切に


高木学園女子高等学校(横浜市港北区)
神奈川農産物供給センター

画像 横浜市港北区の高木学園女子高等学校の生徒たち10人は2月3日、授業の一環として、安全でおいしい肉まんづくりに挑戦しました。指導したのは、神奈川農畜産物供給センターの五十嵐順一さんと千早直子さんです。

 手作りだから原材料がわかる

 多くの生徒は、肉まんづくりは初めてです。はじめに国産小麦を使って生地をつくります。トマトジュースを混ぜた赤色のものも。1時間ほどすると倍に膨らみます。

 次に、あんづくり。ネギ、タケノコ、シイタケ、ショウガを細かく刻み、ひき肉と混ぜ合わせて、砂糖、塩、コショウ、ごま油、日本酒を加えます。「肉が違う。粘り気がある」などの声があがりました。

 生地を伸ばし皮をつくります。難しいのは、皮であんを包む作業。皮が小さかったり、乾燥してしまったりすると、うまく包めません。供給センターの職員に手伝ってもらいながら、何とか完成。少し置いて発酵させ、蒸し器に入れて15分。ほくほくの肉まんのでき上がりです。

 五十嵐さんは「コンビニエンスストアや冷凍の肉まんと違って、自分たちの手作りだから原材料がわかります。次は、自分でいろいろアレンジしてつくってみてください」とアドバイスします。

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供給センターの五十嵐さん(左)にあんの包み方を教わりました。手つきを見る目は真剣そのもの

 食材の豚肉から養豚も学んで

 でき上がった肉まんを囲み、先生方が作ったスープと紅茶で試食。その間に千早さんが、写真パネルを使って、食材の肉について説明します。

 肉は、地元、神奈川の海老名畜産で育てられた丹沢高原豚。十分なスペースでストレスのない豚舎と、遺伝子組み換えでないトウモロコシや大豆、サツマイモ、大麦の飼料で育てられました。

 生徒からは「肉まんをつくるのは初めてだったけれど、おいしく作れてよかったです」「皮も大変でしたが、包むのも難しかったです。でも、楽しく、おいしくできました。今度、家でもつくってみたいです」など調理の手応えが寄せられました。

 また、養豚の説明には「私のイメージだと薬を使いまくっていて、豚が狭くて暗い所でひしめいているという感じだったので、薬は子どものときしか使わず、えさもシンプルなものだということに少し驚いた」などの感想が寄せられました。

 この講座を企画した小林康代先生は、「今日の講座を含めて、多数の生徒が受講しました。生活の基本にある食に関心をもち、それを大事にしてください。料理を通じて、ここで学んだことを発信してほしい」と話していました。

(新聞「農民」2013.2.18付)
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2013年2月

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