旬の味
農民連全国大会に参加した。各地からの発言を聞いて「春風や/闘志いだきて/丘に立つ」(高浜虚子)、そんなすがすがしい心境だ▼福島・浜通りの酪農家は「情けないけど、支援がなければ生きられない」と涙をこらえて訴えた。海外からの支援も受けて「野馬土(のまど)」が「希望と元気の灯(ひ)」をともしている▼被災地で、24回・約2万食の炊き出しをしてきた庄内の仲間たち。ひげ面の猛者がおかあさんに「こまってっこどないがい?」と聞いたら「たばこと下着」。猛者は真っ赤な顔で下着を買い届けた▼長く議員活動をしてきた2人の議員さん。「今度は農民運動一筋でがんばる」と決意を述べた。この大会に来ると、みんなの前で「がんばるぞ」って言いたくなる▼そして青年部の発言に刺激されて、青年部の卒業生たちが「壮年部」を結成した。酒を飲みながら、農民連の活動を前向きに議論しようと▼「地に足を/つけて生きたる人の眼は/朝な夕なに/星を宿せる」―そんな仲間たちに心から感謝したい。 (あ)
(新聞「農民」2013.2.4付)
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[2013年2月]
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