農民連第20回大会
レセプション
全国の自慢の味ズラリ
関連/農民連ってすごい!
大会1日目の夕方には恒例のレセプションが開催され、労働組合や民主団体、お米屋さんをはじめとした取引先や個人など各界から約150人が来場しました。
埼玉農民連の高橋利夫さんらによる民謡演奏のオープニングに続いて、農民連の白石淳一会長が歓迎のあいさつ。日本共産党参院議員の紙智子さんが「TPP問題も含めて、農家のみなさんの声をしっかりと国会に届けられるように、論戦を挑みます」と連帯の言葉を述べました。
農民連食品分析センターの放射能検査に協力している放射性物理学者の野口邦和さんが、「今日はおいしいものを楽しみにして参加しました。原発事故による汚染はまだ続いていますが、やるべき課題もはっきりしてきました。原発事故としっかりと向き合いながら、安全でおいしい食べ物を供給しようと奮闘している農民連のみなさんに敬意を表すると同時に、これからも応援していきたいと思います」と、来賓あいさつしました。
センターテーブルには千葉の祭りずしや神奈川のウインナーなどのオードブルがならび、地域ブロックごとに分けられた各県のブースでは、47都道府県の地酒、料理、加工品をはじめ果物、野菜などが出品されました。
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美しいバラと新鮮な野菜がたくさん並んだ愛知農民連のブース |
全日本民主医療機関連合会事務局長の長瀬文雄さんの乾杯の音頭で、来場者はいっせいにトレーとコップを手に、各県のブースへ。全国各地の農産物やお料理、地酒を楽しみながら、にぎやかに交流しました。
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「ヨイショッ!」。かけ声も勇ましく長野・上伊那農民組合が在来種の白毛もちのもちつきを実演 |
舞台では、百姓フォークグループ、ヒューマン・ファーマーズの演奏のほか、山形・庄内農民センターの組合員でシンガーソングライターの小野寺裕さんが歌を披露。最後は会場のみんなで、東日本大震災復興の応援歌「花は咲く」を合唱し、盛会のうちにお開きとなりました
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すばらしいハーモニーを披露したヒューマン・ファーマーズ |
一緒にTPPはね返そう
日本消費者連盟の山浦康明さん
食事がおいしいですね。この背景には、生産者のネットワークが充実し、安全でおいしい食材が集まっているからだと思います。農民連のみなさんの活動は、TPPにしても食の安全にしても非常に地道で、敬意を表したいと思います。TPPは消費者にとっても、とうてい受け入れられるものではありません。これからもともに運動を強めていきましょう。
沖縄の米屋さん・仲間朝宏さん
農民連の会員を増やして、安全でおいしい米をもっと作ってください。そして、沖縄に届けてください。生産者の作る楽しさ、米屋の米を売る楽しさ、消費者に届ける楽しさをみんなで共有しましょう。生産者と消費者をつなぐ、それが私たち米屋の仕事です。
大田区の米屋さん「こめ処三木善」の三木善文さん
こだわったお米を扱っていて、農民連ふるさとネットさんにはお世話になっています。無理をいってお願いすることもあるのですが、応えてもらっていて、満足しています。農民連は生産者がまとまっていると思いますし、農民連に紹介していただいたことで生産者とのつながりも広がって、勉強にもなっています。このレセプションでも生産者を紹介してもらうことができました。
JAL(日本航空)解雇撤回原告団 乗員組合団長の山口宏弥さん
TPPの問題とJALの経営破たん、事故が相次いでいるB787型機の問題とは根っこが一緒です。日米構造協議によりジャンボ機を多数買わされ、B787の半数近くを購入したのは日本です。背景にはアメリカの圧力があります。共同してたたかいましょう。
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JAL解雇撤回原告団のみなさん |
遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーンの小野南海子さん
大豆畑トラスト運動をこれからもみんなでやっていきましょう。取り組んでいる全国の産地の半数は農民連さんです。遺伝子組み換え食品を食べないようにするために一緒にがんばりましょう。
東京・渋谷の映画館「アップリンク」の松下加奈さん
今回はじめて参加しました。25年近くもこうした運動を続けてきた農民連さんは、本当にすごいです。私たちは「未来の食卓」や「モンサントの不自然な食べもの」などの映画を通じて、食や農の大切さを訴えてきました。農民連さんは本当の解決策を持っていると思います。それが生産現場におられるみなさんの強さです。これからもよろしくお願いします。
「非営利・協同組合総合研究所いのちとくらし」の河添誠さん
農民連は、地域に根ざした活動をしながら、国際的にはビア・カンペシーナという世界的なネットワークに参加している団体です。こういう団体は日本の中でも本当に希少で、われわれのモデルともいえる活動をしています。こういう貴重な活動をしている農民連にもっと誇りを持つべきですし、おおいにその活動を発信していくべきです。
(新聞「農民」2013.2.4付)
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