「農民」記事データベース20130204-1055-12

「日本の青空」シリーズ第3作

「渡されたバトン―さよなら原発」

原発の是非を問いかける映画

関連/特産ニンジンで健康ドリンク


新潟・旧巻町住民の
建設阻止のたたかい

画像 2011年3月11日の東日本大震災と原発事故により、原発の安全神話は崩れ去り、国の原発依存に対する国民の怒りと不安は、“原発ノー!”のたたかいとなって各地に広がっています。

 本作は、新潟県の旧巻町(現新潟市西蒲区)で原発建設をめぐって、四半世紀という長年にわたるたたかいで、住民投票を実現し、原発建設を阻止した実話をベースに映画化されたもの。原発の是非を根本から問いかけます。

 今作は、時宜にかなったテーマの映画作りにこだわる「日本の青空」シリーズの3作目。脚本はジェームス三木さんが書き下ろし、監督は、社会派のドキュメンタリー映画を多数手がけてきた池田博穂さんが、今回初めて劇映画に挑みます。

 完成披露試写会が1月19日、都内で開かれ、スタッフ、出演者による舞台あいさつがありました。反対運動の力になるように…

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記念撮影にのぞむ池田監督(前列左から2人目)とジェームス三木さん(同3人目)らスタッフと俳優

 池田監督は「原発反対運動の大きな力になるよう、この映画を各地で広めてもらって、全国で上映をめざしたい」と述べ、脚本を書いたジェームス三木さんは「みなさんのお顔を拝見していると、これでよかったのかなと感じています」と語りました。

 主演俳優の赤塚真人さんは「見た方は、原発問題を身近に感じ、そしてそれを周りに広めてほしい」と訴えました。

 製作協力者には、農民連女性部のほか、各地の県連も名を連ねています。今後、各地で上映される予定です。

 「日本の青空 III」製作委員会の連絡先 TEL 03(6280)5556


特産ニンジンで健康ドリンク

「太古の恵」
福島・霊山で販売

 福島県伊達市霊山(りょうぜん)町の特産「霊山ニンジン」を使った健康ドリンク、「太古の恵」が好評です。福島県北農民連会長の大橋芳啓さんが発起人となって、2008年に立ち上げた「霊山ニンジン会」が販売しています。

 「霊山ニンジン」は岩場でも生育する非常に生命力の強い薬草で、学名は「当帰(とうき)」です。「古くから、てんぷらにしたり、煎(せん)じて飲んだり、ニンジン酒にして冷えた身体を温めてきた」と大橋さん。

 観光客などを相手に「霊山ニンジン」入りの飴(あめ)茶や入浴剤などを販売してきましたが、大震災と原発事故で収入は激減。

 大橋さんたちは「こういう時だからこそ、なにくそという気持ちや痛めつけられてもやっているぞと外に見せたい」と、健康ドリンクの開発に乗り出し、昨年11月から「太古の恵」の販売を始めました。1本50ミリリットルで320円です。

▼問い合わせ先 霊山ニンジン会 TEL 024(586)1285

(新聞「農民」2013.2.4付)
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2013年2月

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