この人
農民連本部・国際部員
岡崎 衆史(しゅうし)さん(39)
国際連帯強め農民運動の力に
農民連本部の国際部に、昨年の12月から頼もしいメンバーが加わりました。岡崎衆史さんです。もの静かで、穏やかな笑顔が魅力。一つ一つ言葉を選びながら受け答えする姿勢に、誠実な人柄が伝わってきます。
「農民連の国際活動は本当にすごいと思います。自由貿易万能論が世界にこれだけ広がるなかで、ビア・カンペシーナや農民連は、いちばん確信をもって、それに“ノー”と言えるところだと思うのです。地に足がついている強さや、食べ物という他には代替できない、もっとも基本的なものを作っているという誇りを感じます」
10年以上にわたって新聞記者として国際畑を歩いてきました。なかでも安全保障や平和の問題を追いかけることが多かったといいます。「安全保障というと、どうしても軍事に目が行きがちです。でも『人々が安全に生きる』という視点から見れば、食糧がきちんと手に入ることなども安全保障の大切な一部です。もっと広い視点で、もっと地に足をつけて安全保障を考える必要性を感じてきました」と岡崎さん。
農民連の国際部では、英文資料の翻訳や、国際会議・シンポでの通訳、ビア・カンペシーナとのやりとりなどを担当します。「やっぱりいちばんたいへんなのは、英語力の向上です。でも日本語で入って来る国際情報は、きわめて一面的です。まだ手探り状態ですが、僕の仕事は世界に目を光らせて、本当に人々の役に立つような生の情報を集めること。そして、国際活動の際のコミュニケーションを担うことだと思っています」と抱負を語ります。
プライベートでは、昨年8月15日に女の子を授かったばかりの新米パパです。趣味は散歩とジョギング。「子どもが生まれてからはなかなかできませんが、ヘッドホンで英語の録音を聞きながら散歩したり、走ったりするのは好きですね」と、岡崎さん。趣味の時間も英語の勉強!? 「あ、いえ、勉強だなんて…。楽しくやってますから」と、いたって自然体ですが、このたゆまぬ努力が、岡崎さんの“人となり”をよくあらわしているようです。
(新聞「農民」2013.1.21付)
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