旬の味
新しい年の干支(えと)は癸巳(みずのとみ)である。干支は、古代中国で考案された10種類の十干(じっかん)と、12種類の十二支との組み合わせで年を表す方法で60種類がある▼今年はその30番目だ。十干は中国の五行思想に基づいて、木、火、土、金、水が順番に巡るように並び、木が燃えて土になり土に鉱物を産み、鉱物の表面には水が生じて水が木を育てるという、天地万物の生滅盛衰を表している。巳は陽盛の極まりを示すとされ、陰陽の切り替えを意味しているのかもしれない▼60年前の癸巳は1953年で、総選挙があり左派勢力が躍進した年だった。昨年暮れの総選挙により再び自民党を中心とした政権となるが、これも後戻りではなく、誰の目にも世の中の課題がわかる時代への転換と捉えたい▼日本だけではなく、この地球上で人間がどんなあり方をしたら良いのか。社会に対して一人ひとりが自分の役割を見い出しながら生きていく時代、助け合ってつながっていく生き方の大切さが、いよいよ明白になったといえよう。 (新聞「農民」2013.1.7付)
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[2013年1月]
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