新城農民連(愛知)が
街中(まちなか)直売所
楽しく買い物、憩いの場にも
“買い物難民”お年寄りに喜ばれる
愛知県の新城農民連は、今年3月から毎週木曜日の夕方、商店街の洋裁店の店先で街中直売所を開いています。
この商店街は、40年前までは、映画館も並ぶ中心街でしたが、現在は多くの店が閉店し、“シャッター通り”となっています。
ところが最近、全国でも有数の軽トラ市が地元の商工会によって毎月1回開催されるようになって、新城農民連も出店していました。この軽トラ市がきっかけで知り合いになった洋裁店の店主、河合ひさゑさんから、「近所の『買い物難民』のお年寄りのためにお店を出してもらえないか」という相談が新城農民連に寄せられ、直売所がオープンしました。利用者の8割は70〜80歳代のお年寄りです。
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お年寄りの交流と憩いの場になっている街中直売所=愛知県新城市 |
10月半ば、直売所を訪問した日はあいにくの雨でしたが、「雨だからやってないかと思った」という常連のおばあちゃんたちが、様子をみながら買い物にきていました。
みんな直売所での買い物を楽しみにしています。河合さんは「みんながこの場所を使ってくれるのがうれしいの。友達が友達を呼んできてくれる」「ここのものはどれも新鮮でおいしくて値打ちもの」と笑顔で言います。
この直売所が、地域の人たちにとって買い物だけでなく憩いの場になっていると感じました。これから商店街の再生とあわせて、ますます人々が集まる場所になってほしいです。
最近、直売所に休憩のためのいすを備えました。荷車を忘れてしまったときでも、自宅までお店のスタッフが運ぶので安心です。近くにお寄りの際は、ぜひ足を運んでください。
(愛知県農民連 服部円美)
(新聞「農民」2012.11.26付)
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