「農民」記事データベース20121126-1047-07

本の紹介

天笠啓祐著
ニッポンの食――ここが問題


食の状況を正しくとらえ
旬の素材を地産地消で

画像 いま、日本の食は、安売り合戦にさらされ、中国産ギョーザ事件、ミートホープ事件、口蹄疫(こうていえき)、鳥・豚インフルエンザなど家畜の感染症の増加、野菜の輸入・残留・ポストハーベスト農薬など食のグローバル化の流れのなかで多くの問題が起こっています。

 また、TPP参加を前提としたアメリカからの食品添加物の追加承認・牛肉輸入の条件緩和・食品表示の緩和・残留農薬規制の緩和などさまざまな圧力が加えられています。

 もしTPPに参加することになれば、成長ホルモン剤、抗生物質、放射線照射、クローン、遺伝子組み換え家畜などを容認するよう迫られます。

 そのようななかで、福島第一原発の事故以来、放射能汚染の問題が加わり、日本の食生活は深刻な打撃を受けました。

 こうしたもとで、私たちはどのように考え、食べものを選び生活していけばいいのでしょうか。

 本書では、放射能汚染、その他の食の状況を正しくとらえ、解決のための行動と対策を提案します。安全性に問題がある輸入食品があふれるなか、著者は、「旬の素材を地産地消で」と呼びかけます。

 著者は、市民バイオテクノロジー情報室の天笠啓祐代表。

▼A5判 1050円
▼注文・問い合わせ 芽ばえ社 TEL 03(3579)7851、FAX 03(3579)7854

(新聞「農民」2012.11.26付)
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2012年11月

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