農のこころ丸山美沙夫
菜園の畝ととのへて冬に入る 古賀 貝 『ザ・俳句十万人歳時期』から。「立冬」は十一月七日ごろで、二十四節気の冬の一番目である。大方の野菜類は収穫されて、畑は畝のみとなった景をとらえて詠んでいるのが面白い。霜や雪に備えて貯蔵したり漬物にしたり、もうその作業も一段落したところだろう。「畝ととのへて」に、農土を愛する思いがこもる。
(新聞「農民」2012.11.19付)
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[2012年11月]
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