「農民」記事データベース20121119-1046-04

農のこころ

丸山美沙夫


 菜園の畝ととのへて冬に入る

           古賀  貝

 『ザ・俳句十万人歳時期』から。「立冬」は十一月七日ごろで、二十四節気の冬の一番目である。大方の野菜類は収穫されて、畑は畝のみとなった景をとらえて詠んでいるのが面白い。霜や雪に備えて貯蔵したり漬物にしたり、もうその作業も一段落したところだろう。「畝ととのへて」に、農土を愛する思いがこもる。

(新聞「農民」2012.11.19付)
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2012年11月

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