国民の食の安全情報さらに
発足2周年と書籍出版記念で
市民ホットラインがシンポ開く
関連/「健康まつり」で自慢の野菜販売
食の安全・市民ホットライン発足2周年と書籍出版記念シンポジウムが10月13日、都内で開催されました。
「弁当や食品を買って食べたがどうもおかしい。中毒ではないか」「遺伝子組み換え食品ではないか」「輸入品かどうかわからないのか」など、買い求めた食品について、気になる場合があります。そんなとき、すぐに質問したり確かめたりできたらどんなに安どできることでしょうか。
そこで、弁護士の神山美智子さん(食の安全・監視市民委員会代表)と藤永のぶよさん(関西代表)、山口英昌さん(美作大学院教授)が中心となり、「食の安全・市民ホットライン」(以下、ホットライン)を2年前に立ち上げました。日本消費者連盟や食の安全・監視市民委員会など19団体が運営しています。
消費者庁にも事故情報データバンクがありますが、被害があった商品名や事業者名は公開されません。「ホットライン」は、消費者がインターネットで公表し、不具合の解決を事業者や行政に申し出ることができます。
シンポでは、消費者から通報があった26件のうち13件は事業者と保健所などに要請文を送付したことや、もっとも多かったのは健康食品にかかわる違法販売で、なかには食べたら舌先がしびれ嘔吐(おうと)した例もあったことなどが報告されました。
また、ホームページには1万7105件のアクセスがあり、食品の異臭、腐敗や表示違反や偽装、食による体調不良、誇大・違法広告などの苦情が寄せられているということで、もっと事務局体制を強化して国民の食の安全を守っていかなければ、と痛感しました。
『情報が食の安全を守る』出版
こうした取り組みのなかで、「情報が食の安全を守る」(旬報社、1300円+税)が出版されました。第1部では、食品添加物や遺伝子組み換え食品、健康食品など、「私たちは何を食べているか―消費者へ届かない情報」を解説し、第2部では、消費者の権利と食の情報の問題点を提起しています。「ホットライン」は、ファクスでもインターネットでも連絡を取ることができます。消費者のみなさんが、購入した食品について気づいたことをぜひお寄せ下さい。
ホームページ http://www.fsafety-info.org/ TEL 03(5155)4767
(農民連本部 石黒昌孝)
岐阜農民連
10月28日、岐阜市の民医連みどり病院で「健康まつり」が行われました。農民連は十数年前から出店し、なじみの客もできています。雨の中、農家自慢のナシや野菜を販売しました。
(岐阜農民連 岩田昭)
(新聞「農民」2012.11.12付)
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