要求とりあげ組織拡大も前進
免税軽油相談会で会員34人新聞32部
宮崎県農民連都北農民組合
都北農民組合は、宮崎県都城市を中心に、畜産の盛んな地域で活動しています。一昨年の口蹄(こうてい)疫被害と豪雨災害、昨年の新燃(しんもえ)岳の降灰被害と相次ぎ、農家はたいへん困難な経営に陥っています。その節は全国の仲間のみなさんから、災害義援金やあたたかい激励をいただき、改めてお礼申し上げます。
手続きの相談してくれるよ
畜産農家の集まりで、「経営がたいへんな時に飼料や燃料も高騰して、ますます経営を圧迫している」という話になりました。すると、ある組合員が「免税軽油という制度があり、手続きをすれば農機具の軽油が安く買える」という話をすると、「そんな制度は知らなかった」「知っていたが手続きがたいへんだと聞いていたのでしていない」と対話になり、「農民組合に加入すれば、手続きの援助をしてくれる」と加入を呼びかけ、4人が入会しました。その後、「自分で申請していたが、手続きや計算がたいへんなのでやめようかと思っている」という農家や組合員の紹介で8人が入会。昨年の1年間で12人が入会しました。
今年に入って、8月末から4地区4カ所で「免税軽油相談会」を開催しました。相談会の前に、地元新聞にチラシ8850枚を折り込み、免税軽油を利用している組合員にチラシと仲間紹介の手紙を送りました。以前にも、2回ほど相談会を開きましたが成果がなかったので、“10人くらい増えれば”という気持ちで組合員にも電話して紹介をお願いしました。
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都城市で開かれた免税軽油の相談会(8月29日) |
会員の紹介で会場に次々と
そして相談会当日、次々と会場に入ってくる参加者に目を疑うほどでした。相談会には組合員を含めて28人が参加し、17人が入会しました。また、保留している6人には、再度訪問して入会をすすめる予定です。また参加者以外にも、電話での問い合わせが数人ありました。その後も、入会したばかりの組合員などから紹介が相次ぎ、7人が入会しました。
農家の要求をつかみ組合員に依拠した組織拡大で、これまでに会員34人、新聞32部を増やすことができました。
燃料が高騰している今、免税軽油制度は農家の大きな要求になっています。免税軽油だけから、税金申告もする組合員も出ています。今年は記帳会にしっかり取り組み、さらに組織拡大に奮闘します。
(宮崎・都北農民組合 有田枝梨子)
(新聞「農民」2012.11.5付)
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