「農民」記事データベース20121029-1043-02

欠陥機オスプレイ

アメリカ本土に持ち帰れ!

沖縄で配備反対の声強まる

 「沖縄県民の大反対を無視して、欠陥機オスプレイが飛んできた。山口・岩国基地から普天間基地に向かって飛んでいくのを、県民は目撃した。戦闘機が沖縄国際大学に墜落したこと、宮森小学校(うるま市)に墜落して多くの児童が死亡したことなどを思い出しながら、不安げにオスプレイを見上げた」――沖縄農民連の大城一雄さんのリポートです。


 命・財産守る?

 沖縄に12機配備された米海兵隊の垂直離着陸機MV22オスプレイは、「日本の安全と沖縄の生命・財産を守るために」と言いながら、普天間基地から宜野湾市の病院、学校、保育所などの市街地上空を縦横無尽に飛び回っています。

 日米両政府の「できる限り、住宅地の上空は飛ばない」との「安全宣言」なるものはまったくのごまかしです。

 沖縄県民は9月9日に「普天間基地の閉鎖・撤去とオスプレイの配備反対」の県民大会を宜野湾市で開き、10万人以上が参加しました。現在は、市町村単位で大会を開き、たたかいを進めています。県民投票の実施も検討されています。

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オスプレイにノー! 9・10県民大会で(写真提供・天久笑氏)

 訓練費用は税金

 沖縄の農家は、9月に連続した台風16号、17号の直撃を受け、猛烈な暴風と塩害で、甚大な被害を受けました。

 漁船や漁港施設が壊れ、サトウキビ、葉野菜類、菊、果樹が全滅に近い被害を受け、ハウスなどの農業施設、畜舎なども破損し、農業被害総額だけで30数億円余にのぼります。

 オスプレイの低空飛行訓練が全国で計画されています。民主党政権はその訓練費用を国民の税金で負担するといいます。

 国民を不安に陥れるオスプレイの配備を撤回して、その費用を台風と塩害に強い沖縄農業にするために使い、漁港・畜舎・農業用施設の復旧と農家の経営再建のために回せと強く言いたい。

 沖縄県では、10月16日に、アメリカ海軍兵による日本人女性への集団暴行事件がまたも発生しました。基地があるゆえの犯罪。県内では、衝撃とともに県民の大きな怒りが広がっています。

(新聞「農民」2012.10.29付)
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2012年10月

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