旬の味
いま、ドキュメンタリー映画「モンサントの不自然な食べもの」が上映中だ。巨大な多国籍化学企業のモンサントが、特許制度を使って世界中に遺伝子組み換え(GM)作物を広げている▼その代表的な製品が除草剤のラウンドアップだ。これに耐性を持つGM作物の種をセットで販売し、ばく大な利益を得ている。モンサントのGM作物の種は特許をとっているため、農家はその作物から種は収穫できても無償で使うことはできない。特許料を払わなければならないのだ▼アメリカ政府とモンサントの役員の間では、多くの人事交流がある。たとえば、ジョージ・ブッシュ政権時に国防長官だったラムズフェルド氏はモンサント子会社の社長をしていた。映像の力がモンサントの本質を暴き出す▼監督のマリー・モニク・ロバン女史は言う。「今後の作品として、原発以後の福島の農業と日本の産直に興味を持っている」「これこそ農業の未来像であり、世界の農業のお手本だと思う」。私たちは世界のお手本なのだ。 (あ)
(新聞「農民」2012.10.1付)
|
[2012年10月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224
Copyright(c)1998-2012, 農民運動全国連合会