市民アクションが会社前で行動
食と農を壊す
モンサント(多国籍バイオ企業)・ノー!
TPP反対 世界同時行動に連帯
農民連も参加する「STOP TPP!市民アクション」は9月18日、東京・銀座の日本モンサント社前と首相官邸前で「STOP TPP! &OCCUPY(オキュパイ)モンサント」アクションを行い、あわせて約550人が参加しました。
多国籍バイオ化学企業、日本モンサント社前での、「モンサントにNO!」行動は、世界70カ国で取り組まれたモンサント社に反対する世界同時アクションに連帯したものです。
冒頭、日本モンサント社を訪ねた市民アクションの代表が、「私たち日本の消費者・農民・市民団体は、遺伝子組み換え(GM)作物・食品を必要としておらず、モンサント社に代表される大企業による生命の特許化と市場化、そしてそれを許すTPPという貿易協定にも反対しています。これ以上の遺伝子組み換え作物の推進と拡大をただちにやめてください」と求める要請書を持参しましたが、モンサント社はインターホン越しに受け取りを拒否したことを報告。参加者は、大きな怒りの声をあげました。
農民連を代表して、茨城・県南農民組合の小林恭子さんが「茨城・鹿島港で輸入GMナタネがこぼれ落ちて自生し、他の作物への影響が心配される。農家と消費者が手をつないで国産大豆を生産し、自給率を高める大豆畑トラスト運動に取り組んでいる。TPPに反対し、農業を守るために一緒にがんばろう」と呼びかけました。
国際連帯活動家の印鑰(いんやく)智哉さんが、南米でGM作物が入り込み、汚染を広め、小農民や先住民を土地から追い出している現状を報告し、「モンサントによるクーデターだ」と告発しました。
また、寸劇「モンサントポリス(警察)を日本に入れてはいけない!」が披露されました。これは、自社の除草剤と種をセットにして契約販売農家を増やすとともに、非GM作物栽培農家に対して、GM種子や花粉が畑に入り込んでGM作物を栽培していることを摘発し、「特許権侵害」で訴えるモンサントポリスの実態を暴きだすものです。迫真の演技に通行人らは足を止めて見入っていました。
(新聞「農民」2012.10.1付)
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