映画「モンサントの不自然な食べもの」多国籍企業の
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トークショーで語るマリー・モニク・ロバン監督=6月1日、渋谷・アップリンク |
インドの環境活動家、ヴァンダナ・シヴァさんは言います。「種を握れば食糧すべてを掌握できます。爆弾や軍隊よりもはるかに強力に世界を支配できるのです」。インドでは、綿農家が殺虫性の高額なGM種子を購入するために借金を重ね、返済できずに自殺する例が増えています。
GM作物の栽培を禁止しているメキシコでさえも、アメリカ、カナダとの自由貿易協定(FTA)によりアメリカ産GMトウモロコシの輸入を阻止できず、市場で在来種を圧迫しつつあります。メキシコのトウモロコシ農家は「在来種がアメリカ産に駆逐されたら、企業に支配され、彼らの種と殺虫剤を買わされることになる」と危機感を募らせます。
監督のマリー・モニク・ロバンさんは「日本は、産直を意味する“提携”発祥の地であり、これは世界に広がりつつある有機農家と消費者を結ぶ新しい流通のモデルになっています。そんな日本のみなさんに、この映画を通して、遺伝子組み換え作物の歴史とモンサントの犯罪行為を、ぜひ知ってもらいたいと思います」と話しています。
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八田さんはまず、遺伝子組み換え(GM)大豆とそうでない大豆の入った袋を会場にまわし、「見た目で区別ができたら、明日からわがセンターの職員になれます」と笑いを誘います。そして、簡単な検査方法でGM大豆かどうかを実演してみせました。そして、「私たちの食卓に出てくる大豆を原料としている食品のうち、7割は遺伝子組み換え大豆です」と話すと驚きの声が。「それは、大豆の自給率が6%しかなく、ほとんどをアメリカから輸入していて、アメリカの大豆の作付面積の8割がGM大豆だから。国産のものを作って自給率を高め、しっかり表示させることが大事です」と解き明かしました。
八田さんは最後に、「いまTPPに参加するかどうか、大きな問題になっていますが、もし参加すればGM表示はなくなるでしょう。自分たちが食べたくないものにはノーの声をあげ、行動することが大事です。人間の心がかよった力が必要です。そうしなければモンサントのような多国籍企業や新自由主義に飲み込まれてしまいます。シンクグローバル・アクトローカル(地球的な視野で考え、地域で行動しよう)というもう一つの流れを強めましょう」と結びました。
[2012年9月]
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