「農民」記事データベース20120917-1037-16

出穂した田んぼを見てみた〜い

古代から伝わる白毛餅(しらけもち)

豊橋農民組合女性部(愛知)
長野・伊那へ


在来種保存に取り組む農民連女性部

画像 農民連女性部では、在来種を守り、保存しようという運動に取り組んでいます。

 長野・上伊那農民組合の農家は、穂先に白くて長い毛があるので、白毛餅と呼ばれてきた古代米を守り育てています。自家用にと代々受け継いできた秘伝の白毛餅。

 愛知・豊橋農民組合女性部は、「出穂した白毛餅の田んぼを一度は見てみたい」と8月16日、現地の田んぼに向かいました。早朝出発し高速道路で3時間。上伊那農民組合の竹上一彦さんと落ち合い、田んぼへ。

 すっくと伸びた稲が(1メートル20センチくらい?)白い毛を伸ばしています、一面に…。40アールほどの田が2枚、隣にあるコシヒカリとは明らかに違う色の田んぼがずーっと向こうまで広がっています。

 竹上さんは、「朝露を浴びたころはもっと白く見えるんだよ」と言われましたが、私には十分白く美しく見えました。すぐそばの稲を見ると、本当に白く長い毛がツンツンしています。この毛のせいで、作業は麦の時のようにかゆくてやりにくく、種モミを取るのもひと手間かかるそうです。

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白毛餅の田んぼの前で左から竹上さん、佐原茂代さん、白井満理子さん、本多操さん

 でもこの毛で、稲が虫に食べられないよう自ら守っているのではないかという話でした。本来なら品種改良して毛をなくしてしまうところなのに、昔のままの味を保つためにできるだけ原種のまま守っています。

 竹上さんにはたいへんお世話になりました。また行きます。今度はもっと大勢で。

(新聞「農民」2012.9.17付)
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2012年9月

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