本の紹介
山本 航 著
電気は誰がつくるのか
日本のエネルギー政策を現場主義でみつめた一冊
労働問題や平和問題を扱ってきた通信社の「連合通信」が、再生可能エネルギーや日本のエネルギー政策をテーマにした本を出版しました。
政府の環境・エネルギー政策の見直しがすすむなか、7月に「固定価格買取制度」が始まり、再生可能エネルギーが大きく注目を集めています。ところが財界や一部メディアは、「原発ゼロは非現実的」などと、猛攻撃を加えています。
この本の第1章では、国内各地で発電している風力、太陽光、バイオマス、地熱、小水力の現場を訪ねて奮闘する人々を取材し、その実情や今後の可能性をルポにまとめて伝えています。第2章では、再生可能エネルギーをめぐる自治体首長や経済界の動き、新参入の事業者から見た電力業界の現状などを紹介。第3章では、今後のエネルギーのあり方を考える上で避けて通れない原発の問題を取り上げ、再生可能エネルギーが日本で普及していない背景や、エネルギー問題を通して見えてくる日本の構造的問題にも迫っています。
巻末には、脱原発へのメッセージを発表した城南信用金庫(東京)理事長の吉原毅さんのインタビューを収録しています。ぜひご一読を。
▼定価 1200円+税
▼発行 機関紙連合通信社 TEL 03(3454)1105
(新聞「農民」2012.9.17付)
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