「農民」記事データベース20120917-1037-03

国際連帯強めてTPP阻止

農民連の真嶋副会長も訴え

関連/埼玉食健連がTPP反対宣伝


官邸前アクション

 「私は酪農家です。首相官邸前で毎週行われている行動を新聞で知り、島根から駆けつけました。みなさんの行動に感謝しています。いっしょにがんばりましょう」―こう呼びかけたのは、全日本開拓連盟の西谷悟郎委員長。農民連の会員でもあります。

 毎週火曜日午後6時から行っている「STOP TPP! 官邸前アクション」は、9月4日で3回目。この日の行動には200人以上が集まり、全国保険医団体連合会(保団連)の住江憲勇会長が駆けつけ、「私たちは町医者のあつまりです。いま受診抑制で、病気になっても医者にかかれない人たちがいます。これほど私たちにとって悔しいことはない。TPPに参加すればもっとひどくなります。絶対に阻止しましょう」と訴えると、「そうだ!」の声とともにドラムをたたく音も響きました。

 農民連副会長の真嶋良孝さんもマイクを握り、韓国の農民団体からプレゼントされたスカーフを取り出し、「ここには韓米FTAに賛成した国会議員の名前が書いてあります。韓国の仲間から『足ふきにでもしてくれ』と渡された」と紹介すると、笑い声が。そして「TPPは韓米FTAと同じ。韓国の教訓を日本や世界に伝えたい」という韓国の仲間の声を紹介し、「国際連帯を強めよう」と訴えました。

 また、「インターネット上の表現の自由を阻害するACTA法案(偽造品の取引の防止に関する法案)が、衆議院で強行採決されようとしています。なんとしても廃案にしよう」という呼びかけもされました。

 この日の行動には、日本共産党の紙智子、田村智子の両参院議員、社民党の福島瑞穂参院議員、「国民の生活が第一」の三宅雪子衆院議員が激励に駆けつけました。

 実行委員会では、この行動を10月2日まで続けることにしており、多くの参加を呼びかけています。


埼玉食健連がTPP反対宣伝

安全・安心の日本の米食べたい
新米を配って 各党県連を訪ねて要請

 農民連など民主団体や労働組合が参加する埼玉食健連(農林業と食糧・健康を守る埼玉連絡会)は8月30日、「TPPに参加するな」と各政党の県連事務所を訪ねて要請しました。

 その後、さいたま市のJR浦和駅西口で宣伝・署名行動を行いました。埼玉農民連の立石昌義会長らがマイクを握り、「埼玉の農業を守ろう」などと訴えました。

 通勤帰りのサラリーマンや主婦など市民が次々に足を止め、「TPPへの参加で日本の米づくりがなくなっては困ります」、「輸入米より安全・安心の日本のお米を食べたい」と署名に応じ、「埼玉農業を破壊するTPP参加に反対です!」とのラベルを張った埼玉県産の新米を受け取っていきました。1時間の行動で87人から署名の協力をいただきました。

(埼玉農民連 関根耕太郎)

(新聞「農民」2012.9.17付)
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2012年9月

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