TPP交渉
国民の力で必ず阻止を
APECでの参加表明反対
超党派議員・国民集会
関連/ストップ TPP官邸前アクション
みんなの党を除くすべての党・会派の国会議員が呼びかけて、「9月APECでのTPP交渉参加表明を阻止する超党派議員・国民集会」が8月30日、東京・憲法記念館で開かれました。代理を含めて222人の国会議員と、農民連や全国食健連などTPPに反対する市民団体などから1000人以上が集まりました。
9月初旬にロシア・ウラジオストックでAPEC(アジア太平洋経済協力)が開かれ、野田首相はアメリカのクリントン国務長官と会談する予定です。また、国連総会にも出席します。
開会あいさつで、民主党の山田正彦衆院議員は「外務省は、TPP交渉参加に向けて水面下で着々と準備を進めている。しかし国民への情報開示はまったく不足し、国民的な議論もなされていない。参加表明したらあともどりできない。超党派の国会議員が一堂に会する意義はきわめて大きい。国民の力でなんとしても阻止しよう」と呼びかけ、各政党の代表が決意を表明しました。
集会では、「9月のAPECならびに国連総会において、TPP協定交渉への参加を表明することには断固反対である」との決議をあげ、賛同した議員270分人の署名とともに、藤村修官房長官に申し入れました。
“国民の声聞いてますか〜”
「野田さ〜ん、聞いてますか〜!」―8月28日午後6時から、先週に引き続いて2回目の「STOP TPP! 官邸前アクション」が行われ、各地から約200人が参加。首相官邸に向かって「農業こわすTPPはいらない、いのちが大事TPPはいらない」と声をあげました。
東京大学教授の鈴木宣弘さんも急きょ駆けつけ、「私はなんらかの組織のためにたたかっているのではない。自分の信念にもとづいてたたかっているのであって、この問題から逃げるつもりはない。ここに集まっておられるみなさんもそうでしょう。日本の将来がかかっています。ともにがんばりましょう」と激励しました。
農民連会長の白石淳一さんもマイクを握り、「農繁期のまっただなか、なんとしてもTPP参加阻止のため北海道から駆けつけた。全国のみなさんがこのアクションを見て、勇気をもらっている。私たちのうしろには、国民の大きな声がついている。最後までがんばろう」と呼びかけました。
この行動に参加するために名古屋市から来たという女性(23)は、「脱原発の立場にたつなら、当然TPPノーです。ドイツ政府が脱原発を決めたら、スイスの企業から『不利益をこうむった』とISD条項(企業・投資家対国家の紛争解決)で訴えられ、損害賠償を求められました。日本だって同じことになるんです」と、官邸に向かってこぶしをあげていました。
官邸前アクションは、9月中も毎週火曜日午後6時から行われます。実行委員会では、多くの参加を呼びかけています。
(新聞「農民」2012.9.10付)
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