旬の味
あなたは「浅川巧(たくみ)」という名を知っているか。朝鮮併合時代の1914年に山梨県高根町から朝鮮に渡り、林業技師としてはげ山の朝鮮の山々に緑を戻し、白磁など李朝工芸に光をあて、チョゴリを着て朝鮮の人々と交わり虐げられた人々を愛した人▼いま、浅川巧の生涯を描いた映画「道―白磁の人」が上映されている。映画のなかで、浅川は「日本と朝鮮が本当に分かり合えるのは無理なのか、見果てぬ夢なのか」と問う。親友チョンリムは「夢であったとしても行動することに意味があるのではないか」と答える▼中学2年生の時、夏休みの自由研究で小学校の大先輩、浅川巧を取り上げた椙村(すぎむら)彩(あや)さんは、「日韓交流のさきがけ浅川巧」を出版した。そのなかで「国際化が進むなかを生きる私たちは、一人ひとりが他の民族をいかに理解し、いかに理解されるかという問いを、いつも自分のなかにおいておくことが大事だと考えさせられた」と書いている▼いま、浅川巧を知るということはとても大切なことだと思う。 (あ)
(新聞「農民」2012.6.25付)
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[2012年6月]
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