放射能に負けねえぞ
福島県農民連 青年部がサミット
明るい未来へ 夜遅くまで語り合う
福島県農民連青年部による「福島県農業青年サミット」が6月8日、二本松市旧東和町で開催されました。地元の青年やタイからの留学生も含めて13人が参加。3・11以降、地震・津波による被害からの復興や将来への不安、放射能汚染が心配で「本当に農作業していいのか」「食べさせていいのか」と悩んだことなど、青年たちが感じ、行動したそれぞれの思いを夜遅くまで語り合いました。
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津波や原発事故があった太平洋岸の浜通り地域以外でも、放射能汚染が農作物に及ぼす影響など、福島全体があの日から不安の中にあります。
青年たちは、「自分たちを信頼してくれる人と長く付き合い、地元から人、地域、ものをアピールしていきたい」「消費者とつながることの大切さを知った」「福島がもっと好きになった。福島の大地が大切にされなければ」「自分の子どもたちにも、種から芽が出る感動を味わわせたい」など、みんな話が止まりません。
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未来に向かって笑顔があふれる青年たち |
そんななか、震災復旧の仕事が増え原発のドアづくりに携わっているある兼業農家の実態が紹介され、本当の意味での震災復旧といえるのか、複雑な思いで会場はどよめきました。
あらためて3・11の話をすることで、これから何をしていくべきか再確認できました。放射能と向き合いながら、「負けねぇぞ」と立ち向かう福島の青年たちには、明るい未来が見えています。
フランス人ジャーナリスト
ドキュメンタリー映画撮影
この「青年サミット」には、フランス人ジャーナリスト、マリー=モニク・ロバンさんも参加し、ドキュメンタリー映画を作るため青年たちを撮影しました。
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三浦草平さん(右端)の報告を取材するフランスのロバンさん(左端) |
(福島県農民連 岩渕望)
(新聞「農民」2012.6.25付)
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