本の紹介
TPPを考える市民の会編
北海道の明日のために
TPPと正面から向き合う本
TPPを道民の目でとらえ直しまとめた本
北海道農民連も参加する「TPPを考える市民の会」(16の団体と個人で構成)は、「“オール北海道”でTPPに反対している北海道から、国民的な議論を巻き起こそう」と、このほど「北海道の明日のためにTPPと正面から向き合う本」を発刊しました。
第一章の「北海道からの報告」では、北海道大学名誉教授の大田原高昭さんをはじめ、農業会議や消費者協会、医師会、農家などが国のかたちを変えてしまうTPPの問題点を論じています。
また、第二章の「海外からの報告」では、酪農学園大学の柳京熙(ユウ・キョンヒ)さんが、「米韓FTAと韓国の実態」について報告。また、アメリカの穀物メジャーの実態を明らかにした名著「カーギル」の著者、ブルースター・ニーンさんの講演「私たちは知る権利がある〜政府が語れない本質に迫る」も掲載しています。ニーンさんは、TPPの本質のみならず、貿易や経済と対比して、命とは幸せとは何かという人の暮らしのあり方にも迫っています。
この本は、TPPを道民の目でとらえ直し、初めて道民の協力でまとめられたものですが、北海道を知ればいっそうTPPの本質がわかります。また「海外からの報告」もたいへん示唆に富んでいます。
▼定価 400円
▼注文先 北海道農民連 TEL 011(721)3677
(新聞「農民」2012.6.18付)
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