救援ボランティア
東北へ行ってよかった
(手 記)
岡山県農民連・県南支部 小坂 勝
米・野菜ドッサリ届け
「無料青空市」も手伝い
私は、岡山県農民連・県南支部の杉本太郎さんといっしょに、救援ボランティアとして東北に行ってきました。4月19日、会員のみなさんから援助いただいた米や野菜、もちなどを車いっぱいに積んで出発。1300キロを17時間かけて岩手県宮古市の被災地へ届け、23日に帰ってきました。
現地では、米や野菜などを仮設住宅で生活するみなさんに届け、赤前保育園で行われた「無料青空市」を手伝いました。仮設住宅は寒くて狭く、そのうえ収納スペースが少なく、結露が出て大変こまっているなど、多くの問題があることがわかりました。
仮設住宅をまわった杉本さんは、「一人住まいの80歳代の女性を訪ねたとき、『遠いところ来てくださり、本当にありがとうございます。ここは近くにお店がなく、買い物に大変苦労しています。こんなに食べものを持ってきてくださり、大変うれしい』と、手を合わせて喜んでくれました。本当に被災地に来てよかった」と感想を述べていました。
現地では、今でも手付かずの田畑も多く、ガレキの処理もできていません。人間らしい暮らしを取り戻すには、衣食住と雇用が欠かせません。物心両面の息の長い支援が必要だと、あらためて実感しました。
(新聞「農民」2012.5.28付)
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