旬の味
新緑がまぶしい。木の種類によって若葉の色合いが違うし、ひと雨ごとに葉の色が濃くなり、緑色のグラデーションが美しい▼この地域では田植えも8割がた済んで、田んぼには一面、小さな緑の苗が風にそよいでいる。農家にとっては一番忙しく活気ある季節だ。普段は顔を合わせることの少ない人たちが、あぜ道であいさつを交わし合う。以前はあぜ道のあちこちで、お茶の時間になるとござを広げて談笑する風景が見られたものだ▼子どもたちも遊び半分手伝い半分で駆け回っていたが、機械化が進んでその光景は見られなくなってしまった。それでも田植えの季節はみな気ぜわしく、心はずむ思いがする▼若者たちが農業を楽しみ、しかも暮らしていけるようにするには、農政を根本的に見直す必要がある。小手先の後継者支援制度では何も変わらない。何より食料自給率の向上が大切だし、TPPへの参加など問題外だ。4月26日のTPP参加反対キャンドルデモ。たくさんの仲間の思いを胸に銀座を歩いた。 (澄)
(新聞「農民」2012.5.21付)
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[2012年5月]
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