「農民」記事データベース20120514-1020-19

旬の味


 松の切り株跡地に植え付け、ドングリから育てたクヌギ苗が、淡緑の小さな葉をつけ始めた。寒さで遅れていた桜も一気に開花し、今は新緑の葉桜だ。用水路には水が引かれ、田植えの準備が急ピッチで進む。畑では夏野菜の植え付けが終わった▼先日、友人と京都・仁和寺の「御室桜」、大阪造幣局の「桜の通り抜け」、そして吉野千本桜のツアーに参加した。つくづく日本人は桜を愛(め)でるのが好きな人種だと実感した▼桜前線も北上し、福島県三春町の「滝桜」も満開との知らせ。樹齢千年、幾多の天変地異を乗り越え、昨年の大震災や放射能汚染にも動ずることなく咲き誇るその姿は、人々を魅了し明日への希望を後押ししてくれる▼訪米した野田首相はTPP参加の表明を見送ったが、二国間協議を前進させると強調した。四国の山あいの里でもメーデーが行われ、「消費税増税反対」「TPPに参加するな」「原発の再稼働許すな」と商店街を行進した。暮らしを守るためには、おちおち休んでばかりもいられない。

(森)

(新聞「農民」2012.5.14付)
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2012年5月

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