アースデイ東京2012
地球のことを考えて行動する日――アースデイ東京2012が4月21、22の両日、代々木公園などで開かれ、2日間でおよそ11万人が参加しました。今年のテーマは、「新しい未来は自分たちの手で」。若者らが多数訪れ、環境、エネルギー、女性と子ども、平和、食と農などのテーマで出店やトーク、コンサート、パレードが盛大に行われました。
新しい未来は自分たちの手で
震災復興を大きな課題にして
東日本大震災からの復興も大きなテーマの一つ。津波による漁業被害が大きかった岩手県山田町の復興を、全国87万人の「山田さん」で応援しようと、「山田町応援団」がブースを設け、テント内のスタッフはみんな「山田さん」。応援団は、物資支援のほか、町の状況を伝え、支援の担い手を育てることを目的にしています。
山田町(岩手)応援団に
復興願う山田さんズラリ
作家の山田マチさんは、自作の「山田町掲示板」を掲げ、山田マッチを販売。「山田町のことをもっと伝えていきたい。そして、知った人は実際に町に行ってください」と呼びかけます。
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自作の掲示板の横に立つ作家の山田マチさん |
バイオディーゼルの販売・製造に携わる会社員の山田耕平さん(39)は「3・11以後、しばらくショック状態でしたが、『何かしなければ』と、応援団の呼びかけに応えました。復興マラソンなどを企画し、町を元気にしたい」と意気込みます。
一方、宮城県南三陸町を応援しているのは、地元の素材を使ったお菓子のほか、のりを販売する株式会社「神割」。昨年8月に震災ボランティアに参加した松元祐太さんら4人で立ち上げた会社です。松元さんは「ボランティアで行ったとき、温かいもてなしを受け、元気づけられました。『何かできないか』と、復興を支援するための活動を始めました」と説明します。松元さんらは、千葉のり店ののりをアピールしました。
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「ラブ・アンド・ピース」をテーマに多彩なイベントが行われました |
トークステージでは、福島で実践されている微生物による農地回復プロジェクトの取り組みなどが紹介されました。
食のコーナーでは、「地産地消」「遺伝子組み換えの不使用」「フードマイレージ」「旬の食材」などに取り組む団体が出店し、農業について考え、理解を深める場を提供していました。
(新聞「農民」2012.5.14付)
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