春の農園見学とTPP学習
神奈川 相模大野九条の会
神奈川県の相模大野九条の会は4月14日、春の農園見学とTPP学習会を参加者32人で開催しました。雨天でしたが好評でした。
はじめに、相模原市内の篠崎亘克さん(73)が経営する篠崎農園を訪問。篠崎さんは、1・5ヘクタールの畑で大和いもを生産する農家で、輪作で露地野菜や花も栽培し、市民に開放しています。諸葛菜の畑や土壌消毒中の畑、農機舎などを見学し、説明を受けました。その後、桜並木や相模川清流の里を散策しました。
続いて、学習会が行われ、篠崎さんが「わが家の農業」について講演。農家に生まれて、養豚経営を経て、現在までの生い立ちを語りました。農協青年部や農業経営士会にも参加しており、明るく前向きな話でした。
「都市農業は、地産地消など地域の条件を生かすことが大事」「日本は自然に恵まれ、日本人は勤勉だと思う。経済力や軍事力でなく、主権国家として9条を大切にしよう」などと述べました。
次に、市農業企画部長の山本弘志さんが「市農業とTPP交渉の情勢」について語り、「相模原市の食料自給率は1%」「黒ぼくの良質な土壌が宅地化されている」など深刻な農業情勢を説明しました。
討論では「TPPなど国の政策は現実を無視した一方的なものばかりだ」「TPPを何としても阻止しなければ」などの意見が出されました。
相模大野九条の会では、農業問題研究会と共催して、昨年から100人規模の大きなシンポジウムを開催。また、年金者組合や地域の九条の会とともに、20〜30人規模の学習会を3回行ってきました。これからも全力をあげてTPP参加阻止の運動を地域に広げていきます。
(相模大野九条の会 小川 政則)
(新聞「農民」2012.5.14付)
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