農のこころ丸山美沙夫
島捨てず子に従はず種子おろす 石塚 サワ 俳誌『朱鷺(とき)』から。作者は佐渡の人であろう。すでに自立した息子たちは島を離れて暮らしているのか、親たちの老後を心配して一緒に生活するよう説得してくれている。農を捨て島を出て行くことは忍びない。そこに踏みとどまっての「種子おろす」であり、感動的に迫ってくる。きびしい時代の農びとの逞しさだ。
(新聞「農民」2012.5.14付)
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[2012年5月]
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