ふくしま復興共同センター・県農民連
東電本社に抗議、政府へ要請
原発再稼働は重罪だ!
生活を3・11前に戻せ
ふくしま復興共同センターと福島県農民連は4月26日、「原発の再稼働許すな、電気料金値上げ反対、原発事故の全面賠償と賠償金への課税撤回」を求めて、東京・千代田区の東京電力本社前で抗議集会を行い、東京電力と政府に対して要請を行いました。福島からバス5台でおよそ150人が参加しました。
東電本社前の抗議行動では、原木シイタケのほだ木を持ってきた本宮市の川名実さんをはじめ、農家や教師、中小業者などが次々にマイクを握り、「緑豊かなふるさとを返せ」「われわれの怒りを消すことはできないぞ」「子どもたちの教育と生活を3・11前に戻せ」「東電職員は窓を開けておれたちの声を聞け」などと、怒りを込めて訴えました。
東電と政府への要請では、「損害賠償の支払いでは、福島相談室、本社など幾重ものチェックはやめ、現地での裁量で支払いが行えるようにすること」や「3カ月ごとに区切る請求とすべての資料が整ってから支払うという『本補償』のやり方を改め、直ちに支払うこと」などを求めました。
参加者からは「賠償金が出るまで時間がかかりすぎる。『すみやかに支払う』というが現場はそうなっていない」「農家のグループで学校給食に食材をおろしていた。グループではだめなのか」「行政から米作りを自粛しろと言われている。賠償はされるのか」「賠償金の一部支払いはできないのか」など、次々に手が上がりました。
福島県連の亀田俊英会長は、「福島の苦しみを他県の人たちにあじわわせるようなことは、絶対あってはならない。全面賠償を勝ち取り、原発再稼働もTPP参加も許さない運動をさらに強めよう」と呼びかけました。
(新聞「農民」2012.5.14付)
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