「農民」記事データベース20120423-1018-11

この人

宮城県農民連の新専従
芳 賀 緑さん(22)


“農業を元気にする”に共感
微力ながら復興に一助になれば

画像 はじめまして。このたび大学を卒業し、4月から宮城県農民連に就職しました。

 農民連を知ったきっかけは、大学2年のときに所属していた「私たちの環境サミット」という団体で、COP15(気候変動に関する国際条約会議)へNGOとして参加した際に、農民連の方々と出会ったことでした。私は、農民連の農業という視点から地球温暖化について追求する姿勢、国際的な農民組織、ビア・カンペシーナと農業分野でつながっていること、そして日本の農業を守るためにも食料自給率を上げるためにも農家を元気にするという考え方にとても共感し、この団体で働きたいと思うようになりました。

 宮城県という大震災の影響を大きく受けた場所で働くことになり、常に地震や放射能などの問題意識を持つようになりました。家族や親せきからは反対されましたが、この場所になったのは何かの運命だと思います。自分に何ができるかまだわかりませんが、復興の一助となれるようにがんばりたいです。

 また個人的な研究課題として、卒業論文で地産地消の視点から伝統野菜について取り組みました。東京生まれの東京育ちなので、東京の伝統野菜として「江戸東京野菜」について深めました。東北の地・宮城県で働くことになり、農家と接するなかで農業について勉強するとともに、東北の伝統野菜についても調べていきたいと思っています。

 念願の一人暮らしが始まりましたが、防寒をどうしようか、ご飯はどうしようかといつも考えています(笑)。まだまだ駆け出し中、ゼロからのスタートです。毎日が新しいことで慣れるのに時間はかかりますが、これからさまざまな方々と出会い、人間として成長できるように積極的に行動していきたいです。よろしくお願いします。

(新聞「農民」2012.4.23付)
ライン

2012年4月

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