消費税増税法案
たたきつぶそう!
反対の力を地域に広げて
世論と運動で国会包囲を
会場あふれた5000人余
東京・日比谷野音
「この時期に増税なんてとんでもない―これ以上の生活破壊は許せない―消費税大増税ストップ! 国民集会」が4月12日、東京・日比谷野外音楽堂で開かれ、会場の外にあふれるほど集まった5000人以上の参加者が「ここに結集した消費税増税反対の力を地域に広げ、大増税阻止の世論と運動で国会を包囲しよう」との集会アピールを採択しました。
この集会は、「消費税増税は許さない」という一点で共同を広げようと、主婦連合会の山根香織さん、前進座俳優の嵐圭史さん、作曲家の池辺信一郎さん、精神科医の香山リカさんら17人が呼びかけ人となり、農民連や全労連、全商連、新婦人など21団体が実行委員会に加わりました。
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「消費税とTPPを必ず止めよう」と壇上から訴える農民連の仲間たち |
呼びかけ人の一人、ジャーナリストの斉藤貴男さんは、「弱い人ほど負担が重いのが消費税。弱い者いじめが世の中の基準になってしまう。野田首相は『命がけで増税する』と言っているが、どこの世界に命をかけて国民をつぶす首相がいるでしょうか。増税法案をたたきつぶそう」と訴えました。
復興はこれから――
TPP 増税 もってのほか
「消費税増税なんてとんでもない!」と年金生活のお年寄りやお医者さん、お母さん、町工場の中小業者などがリレートーク。
秋田や岩手、福島、長野、群馬、茨城、埼玉、千葉、富山、和歌山など全国から駆けつけた農民連の仲間とともに登壇した福島県連の亀田俊英会長は、「私は南相馬市で米や野菜を作ってきた。しかし原発事故で強制避難させられた。ようやく一時帰宅できるようになったが、田畑は草ぼうぼうだ。これからどう生活を復興していこうかという時に、TPP参加や消費税増税などもってのほかだ」と声を張り上げました。
両院国会議員に「TPP」で請願
農民連と食健連
国会に向けてデモ行進したあと、農民連と全国食健連は衆参両院の国会議員に「日本のTPP交渉への参加を止めるための要請」を行い、TPP参加中止を求める請願の紹介議員になってもらうことや、野田首相の訪米前に国会決議や請願採択を行うよう求めました。
(新聞「農民」2012.4.23付)
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