「農民」記事データベース20120409-1016-07

農民連提出の『TPP協議中止』求める請願

千葉・船橋市議会の審議を傍聴して

農民連本部 斎藤 敏之

関連/農民連と産直センター 事務所を移転しました


 3月15日、野田首相の地元、船橋市議会で農民連提出の「TPP交渉参加に向けた協議の中止を求める請願」の審議があり、傍聴しました。

 民主党議員が「TPPのメリット、デメリットがさまざまあることや、わが党の国会議員の中にもさまざまな議論があることも承知している。しかし『請願』にあるように『交渉に参加しない』では議論が進まないと思うので、申し訳ないが請願に反対する」と発言。また保守会派の議員も「日本は加工貿易で発展してきた。確かにTPPはさまざまな問題を含んでいるため、うちの会派も一本にまとまらない。だからこそ、協議をしっかりやって見極めてほしいから請願には賛成できない」と反対討論を行いました。

 一方、「いままでの日米交渉の経緯から考えても、日本が交渉途中で離脱するなど考えられない」と、賛成討論をおこなった議員もいましたが、「請願」は否決されました。

 船橋市議会で「請願」に反対した議員らは、「申し訳ないが」などとTPPに対する疑念や不安を感じながらも、交渉に参加しなければ「何の情報も入手できず、可否を判断できないではないか」と揺れています。野田首相が「交渉参加に向けた協議に入る」と記者会見した巧妙さを改めて感じました。

 審議を傍聴して、請願反対派の情報の多くは、政府発表をうのみにした巨大マスコミのもののように思います。だからこそ、TPPの本質を突いた地域での運動をさらに強めていかなければ、と強く感じました。


兵 庫

農民連と産直センター
事務所を移転しました

 兵庫農民連産直センターは兵庫農民連とともに、4月1日から下記の住所に移転し、自前の倉庫も確保しました。

 米産直開始以来、米の保管は業者に依頼してきました。現在は4つ目の倉庫になります。高速道路を使っても往復2時間かかり経費も大変になっていました。それに産直センターの事務所が狭く、搬入にフォークリフトが使えず職員に負担もかかっていました。

 自前の倉庫は念願でした。このたび多くの方々の資金協力で移転することができました。

(兵庫農民連 上野信行)

▼新住所 神戸市西区岩岡町岩岡478の5
▼TEL 078(939)2580、ファックス 078(967)5022

(新聞「農民」2012.4.9付)
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2012年4月

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