農民連提出の『TPP協議中止』求める請願千葉・船橋市議会の審議を傍聴して農民連本部 斎藤 敏之
3月15日、野田首相の地元、船橋市議会で農民連提出の「TPP交渉参加に向けた協議の中止を求める請願」の審議があり、傍聴しました。 民主党議員が「TPPのメリット、デメリットがさまざまあることや、わが党の国会議員の中にもさまざまな議論があることも承知している。しかし『請願』にあるように『交渉に参加しない』では議論が進まないと思うので、申し訳ないが請願に反対する」と発言。また保守会派の議員も「日本は加工貿易で発展してきた。確かにTPPはさまざまな問題を含んでいるため、うちの会派も一本にまとまらない。だからこそ、協議をしっかりやって見極めてほしいから請願には賛成できない」と反対討論を行いました。 一方、「いままでの日米交渉の経緯から考えても、日本が交渉途中で離脱するなど考えられない」と、賛成討論をおこなった議員もいましたが、「請願」は否決されました。 船橋市議会で「請願」に反対した議員らは、「申し訳ないが」などとTPPに対する疑念や不安を感じながらも、交渉に参加しなければ「何の情報も入手できず、可否を判断できないではないか」と揺れています。野田首相が「交渉参加に向けた協議に入る」と記者会見した巧妙さを改めて感じました。 審議を傍聴して、請願反対派の情報の多くは、政府発表をうのみにした巨大マスコミのもののように思います。だからこそ、TPPの本質を突いた地域での運動をさらに強めていかなければ、と強く感じました。
兵 庫農民連と産直センター
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[2012年4月]
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