「農民」記事データベース20120402-1015-11

旬の味


 「農家は農産物を市場に出す時、買い手の付けた値段で売らなきゃならない。その逆に、農家が機械や資材を買う時には、売り手のいう値段で買わなきゃならない。困ったもんだよ」▼そうなげいたのは、大先輩の野菜農家だ。このところ、“目の上のタンコブ”と化しているのが機械の燃料費、ガソリン価格の異常な高さ。南信州のような内陸部では、ほかの地域にくらべて格段にガソリンが高い。あるホームページをみると、長野県のレギュラーガソリンの平均価格は、47都道府県のうち高い順に上から3番目!▼沖縄県のハイオク1リットルより、長野県のレギュラー1リットルの方が高い。その長野県の平均価格にさらに10円プラスしたのが、この地域の価格だ。実際、昨日レギュラーガソリンを1リットル162円で給油した▼この先、いつ価格が下がるのか見通しはまったくたってない。草刈り機にボブキャット。これから春に向けて動かさなきゃならない機械はたくさんあるのに、燃料費をどうしたものかと頭を抱えている。

(よ)

(新聞「農民」2012.4.2付)
ライン

2012年4月

農民運動全国連合会(略称:農民連)
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224

本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
Copyright(c)1998-2012, 農民運動全国連合会