霞ヶ浦流入河川で
モニタリング調査
まず備前川など5河川
市民の手で底泥を採取
霞ヶ浦再生事業などに取り組んでいるNPO法人アサザ基金(飯島博代表理事)の提案で、3月8日、常総生協や茨城農民連の組合員など15人が参加して、霞ヶ浦流入河川の放射線モニタリング調査を開始しました。
霞ヶ浦は、茨城県南・県西の広大な地域の農業用水や上水道用水にも使われている県民の水がめです。県面積の3分の1にも及ぶ流域面積をもち、56の河川が流入していますが、環境省の調査では、そのうち24河川について1カ所ずつしか調査が行われていません。
アサザ基金が十分な調査と汚染対策を行うよう、県や国に要望したものの改善されなかったため、市民自らによるモニタリング調査を呼びかけたものです。
この日は、土浦市から阿見町にかけて、備前川、新川、桜川、花室川、清明川で環境省のマニュアルに従い、採泥器による底泥のモニタリングを行いました。
農民連食品分析センターなどで分析
採取した底泥を乾燥させ、農民連食品分析センターなどで順次分析します。今後、その結果にもとづき、各分野の専門家の協力を得ながら、河川の浚渫(しゅんせつ)など必要な対策を検討することにしています。
(茨城農民連 村田深)
(新聞「農民」2012.4.2付)
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