農のこころ丸山美沙夫
物種を播くや土の香匂ひ立つ 仁科 文男 俳誌『白炎』から。籾種以外の穀物や野菜、草花などの種類を「種物」と言い、春に播くものの季語としている。この作から味わえるのは、雪の多い地方であろう。雪が消えるのを待って時節に合わせた播き物をする。農人の土に触れる敏感な土の匂いが伝わってくる。作立ちの意気ごみもその中に秘ませて力づよい。
(新聞「農民」2012.4.2付)
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[2012年4月]
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