「農民」記事データベース20111219-1002-02

東日本と心をひとつに

消費税大増税ストップ・TPP参加阻止

関連/TPP阻止、原発ゼロ必ず


世直し雷大行進 3年ぶり

 “東日本と心をひとつに”をスローガンに、3年ぶりに「世直し雷大行進」が12月11日、東京・浅草で行われ、900人以上が参加しました。主催は、労働組合、商工団体などが参加する実行委員会で、農民連も加わりました。

 出発前集会では、実行委員長の上原譲さん(東京商工団体連合会副会長)が「国民生活の最低保障の確立めざし、消費税大増税ストップ、日本の農業・漁業・医療などをこわすTPP参加はごめんです。力強く浅草寺の雷門まで行進しましょう」と訴えました。

 農民連の齋藤敏之常任委員は、TPP参加を表明した野田首相を批判し、「たたかいはこれから。共同の運動をさらに広げ、参加を断念させよう」と呼びかけました。

 最後に「各地に広がりつつある運動に連帯・合流し、要求と政策実現のために奮闘しよう」との決議を採択し、チンドン屋さんを先頭に、にぎやかにデモ行進しました。


TPP阻止、原発ゼロ必ず

富山食健連 食と農考えるシンポ

 国民の食糧と健康を守る富山県連絡会(大橋国昭代表)は11月19日、砺波市で「食と農を考えるシンポジウム」を開催し、70人が参加しました。

 日本農業新聞の松澤厚さん(客員論説委員)が、TPPが農業や国民生活に与える影響について述べ、「60年安保闘争を上回るような取り組みで絶対に参加をくいとめよう」と語りました。

 また日本科学者会議の児玉一八さんは、福島原発事故の原因や実情、放射線の影響などを説明し、「安全な食と健康をまもるために核エネルギーから自然エネルギーへ」とエネルギー政策の転換を訴えました。

 砺波市雄神地区森林振興会の大蔵外喜雄さん(会長)は、「木材の輸入自由化以来、材木価格が暴落して森が荒れ果てたが、自ら林道の整備や下草刈りなどに取り組み、地域のみんなで森林組合を作って守っている」と報告。

 富山県花卉(かき)球根農業協同組合の清都和文さん(組合長)は、富山のチューリップ球根生産の歴史と現状を話し、花の魅力と今後の展望を語りました。

 その後の討論では、会場からTPPのたたかいの展望や原発ゼロへ向けた社会の実現など、活発な意見が出されました。

(富山県農民連 水越久男)

(新聞「農民」2011.12.19付)
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2011年12月

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