新聞「農民」1000号おめでとう
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農民連と出会い
米屋転身を決意
東京都 砂金 健一
農民連との出会いは、特に福島県農民連との縁が深い。東京生まれの私が、大学のサークル「虹の会」で出会った、若き血を燃やした友人が福島県農民連の現会長、亀田俊英さんです。そして、社会科の教師となった私が、農文協の「地域形成の原理」という本の中に登場した農家を取材に出かけ、のちに米屋に転身する人生の契機となったのが、郡山市石筵(いしむしろ)地区の後藤さん、橋本さん、安田さんの生きざまとの出会いでした。
「あんたたち、かわいそうねえ〜」と、農を営む暮らしに胸を張った彼らの姿は、消費することしか知らない私に強烈なコンプレックスを植え付け、10年後、人間の生きる糧をはぐくむ農家のパートナーとして米屋になる決意の基点となったのです。
米屋となった初年の1993年、東京・大田区で開かれた農民連の集会「つくられた米不足」で学んだ情勢認識は、新聞「農民」を通して今日のTPP参加反対まで生き続けています。
(台東区・金沢米店)
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東京・八王子市 藤田イツ子 |
(新聞「農民」2011.12.12付)
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