「農民」記事データベース20111205-1000-17

旬の味


 笑顔が農民からも消費者からも消えた。今年産の米が初めて出荷停止になった。国の基準値を超える放射性セシウムが、福島市大波地区の田んぼでとれた米から検出されたのだ▼農民は安全・安心の農産物をつくり、消費者に食べてもらうことが何よりの宝であり、笑顔の源泉だ。消費者は、農民の宝である農産物を食してこそ、安全・安心の食生活を営み、食卓で笑顔が出てくるのだ。それを台無しにしたのが、原発事故だ。原因は原発を推進してきた国と東電にあり、農民にはなんら責任はない。これは被災地だけの問題ではない。放射能は風に乗ってどこへでも飛んでいく▼野田首相のTPP交渉参加表明が、さらに追い打ちをかけている。これは生産者だけの問題ではなく、消費者自身のことでもある。笑顔を取り戻すために、農民も消費者も黙っていられない。黙っていると、悪政を進める野田首相に、そして悪政を進めてきた自民・公明にしてやられてしまう。ともに「原発ノーダ!」「TPPノーダ!」の声を。

(豪)

(新聞「農民」2011.12.5付)
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2011年12月

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