「農民」記事データベース20111121-998-08

茨城ふるさとユースネット結成

青年同士が連携し協力
やりがいが生まれてくる

 茨城ふるさと産直ネットワークの青年組織、茨城ふるさとユースネットワーク(ユースネット)が結成されました。結成総会は10月27日、土浦市内で行われ、各産地から約30人が集まりました。


 要望にこたえて交流会いろいろ

 阿見産直センターの竹崎善政さんが発足の経過を報告。2008年から、茨城ふるさとネットに結集する7つの産地の青年部による交流会を8回重ね、そのなかで「恋人が欲しい」「取引先の消費者との交流がしたい」「生産や販売、農業や食料、環境などについても考えたい」「7つの産地を回り、栽培技術や経営方針などを交流しよう」などの意見が出されたことを述べました。

 こうした要望に応えて、青年交流会では、栽培方法や経営、新規就農者の育成や有機農産物の栽培法などの交流を実施し、今年からは、いばらきコープとの交流会も始まったことが紹介されました。

 常陸野産直センターの岩瀬良光さんが「青年が生き生きと農業に励む環境を作るためにも、青年同士の緊密な連携が求められています」と申し合わせ事項を読み上げました。さらに、「産地の青年が集い、要求を実現していくために力を合わせることは、農業へのやりがいを確かなものにし、産地や地域農業の活性化にとっても重要です」と訴えました。

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「産地の青年が集い、力を合わせて要求を実現しよう」と集まった若者たち

 各地で青年部を結成していこう

 代表には、坪井潤一さん(霞ケ浦有機センター)が選出され、ユースネットの目的と事業として、(1)生産技術と経営の向上についての学習・研修・交流活動(2)関連業種・異業種の青年等との交流、連帯を深める活動(3)食と農にかかわる情報の交換や学習・研修活動―を確認しました。

 当面は、いばらきコープ若手職員との交流、泊まり込みでの交流・研修会などを実施していくことが提起されました。

 その後、7つの産地から青年の取り組みが報告され、青年部を結成して旅行やバーベキューなど部員同士の交流に力を入れている経験や、独自に販路を開拓している実践が紹介されました。また、ユースネット結成を機に、産地で青年部を結成したいという意気高い発言もありました。

 最後に、坪井代表が「いろんな人と知り合いになり、販売も自分がやってみることで視野が広がる。みなさんと協力し合い、任期の2年間をがんばっていきたい」と、決意を述べました。

(新聞「農民」2011.11.21付)
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2011年11月

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