旬の味
四国の山々も、いただきから紅葉前線が下り始めてきた。10年ほど前まで、この時期の風物詩だった稲木(刈り取った稲を乾燥させるため、5、6段に架けて干す)も、ほとんど見かけなくなって久しい。今では、新年に張り替えるお宮の注連縄(しめなわ)用のわらさえ不足気味だ▼日本のエーゲ海と称される高知県土佐市の宇佐地区で、農民連の四国ブロック研究交流集会が開かれた。焦眉(しょうび)の課題であるTPP参加阻止のたたかいでは、7月に再建されたばかりの高知食健連の奮闘ぶりが注目を浴びた▼原発依存から自然再生エネルギーへ転換する課題でも、四国は日照時間が長く降水量も多く、太陽や水に恵まれている。「補助金とJAからの借り入れで太陽光発電を導入し、月5万円の売電。保証期間内に返済できる」という発言もあった▼100年前の農村が、食料とエネルギーの生産供給地であったように、農山村の自立への道もまた、食料とエネルギーだ。わが家でも、さっそく太陽光発電のパンフレットを取り寄せた。 (森)
(新聞「農民」2011.11.14付)
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[2011年11月]
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