「農民」記事データベース20111114-997-06

盛岡市で“復興支援収穫祭”

民商・労連・新婦人・医療生協協賛
岩手県農民連主催

関連/筑波農産センター23年産米 放射性物質「検出なし」


県内各地から野菜・果物・加工品…

 盛岡市中心部の中津川河川敷で10月23日、「復興支援収穫祭」が開催され、1000人以上が訪れました。この収穫祭は、岩手県農民連と各地の農民組合による実行委員会が主催したもので、県内各地から野菜や果物、手づくりの加工品を持ち寄りました。

 実行委員長の小笠原憲公さんが、「津波で被災した三陸地方への支援を通して、地域に農業があることの大切さを痛感した。全県、そして全国の実りが一堂に会する収穫祭でその思いを皆さんに届けたい」と開会あいさつしました。

 壇上では、「津波被災地からの声」として、宮古民商の木村明事務局長が発言。「津波で大変な思いをしているときに、真っ先に農民連のみなさんが米や野菜をもってきてくれた。しかし、野田さんが首相に就任して真っ先に足を運んだのは被災地ではなく財界だった。こんな世の中を変えていこう」と訴えると、大きな拍手がわきました。

 出展には協賛団体として岩商連、いわて労連、新婦人岩手県本部・盛岡支部、盛岡医療生協が参加。宮古民商の会員で山田町から来た「寅丸水産」は、津波発生当時の写真パネルを紹介しながら魚を販売し、買い物客の関心を集めていました。

 また、収穫祭の開催にあたり、実行委員会が震災を通して結びついた全国の仲間に声をかけたところ、北海道、山形、千葉、静岡の各農民連からたくさんの野菜や果物が寄せられました。

 青森県農民連女性部も協力

 青森県の女性部は、男性陣の協力も得て朝3時起きで駆けつけ、野菜や米、カニ汁を販売してくれました。同女性部の沖津由子さんは、「今日は遅れていた稲刈りを終えて、やっと来ることができました。わずかですが支援カンパもできて、復興の支援が少しはできたかなと、うれしく思っています」と話していました。

 これらの「全国からの支援の輪」コーナーの収益は、津波被災地へ寄付されることとなっています。

(岩手県農民連 岡田現三)


筑波農産センター23年産米
放射性物質「検出なし」

茨 城

 茨城・県南筑波農産センターでは、9月上旬から続いていた米の等級検査が10月上旬でほぼ終了し、今年の新米もようやく出そろってきました。

 そのうち、「特別栽培米」として契約出荷している生産者60人ほどの玄米を、農民連食品分析センターへ検査を依頼し、放射能分析を実施してきました。その結果、すべての玄米から放射性物質は「検出なし(ND)」となりました。

 取引先のお米屋さんや消費者のみなさんに安心して食べてもらえるよう、しっかりとアピールしていきたいと思っています。

(茨城・県南筑波農産センター 山口徹)

(新聞「農民」2011.11.14付)
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2011年11月

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