日販連と紀ノ川農協(和歌山)
福島市の「産直カフェ」応援
果物・野菜販売、もちつき・いも煮
“久しぶりのにぎわい 元気もらいました”
福島市にある産直センターふくしまの直売所「産直カフェ」で、10月22、23の両日、「元気UP(アップ)まつり」が開かれ、もちつき大会やいも煮などで大勢の買い物客でにぎわいました。
これは、放射能汚染で地場の野菜や果物などの販売に苦しんでいる「産直カフェ」を応援して仲間を元気付けようという、日本販売農業協同組合連合会(日販連)監事で和歌山・紀ノ川農協専務の松本和広さんの呼びかけで実現したもの。
松本さんと日販連の平井真美さんが、和歌山や日販連加盟の農協などから取り寄せたみかん、キウイ、レモン、「ひたち野 穂の香たまご」、レンコンや有機カボチャなどを販売しました。
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左から松本さん、平井さん、赤間さん |
もちつきでは、子どもたちがおおはしゃぎ。次々にできあがるあんこもちやきなこもち、ごまもちに長蛇の列ができました。「産直カフェ」店長の赤間初江さんが「このもち米はND(不検出)ですから、安心して召し上がってください」と呼びかけます。日々の苦労と放射能汚染への現実が伝わってきます。
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もちができあがるのを子どもたちが楽しみに待っています |
松本さんは「直売所として地元の産品を売れないということがどんなに苦しいことか、痛いほどよくわかります。この困難を乗り越えられるよう、これからもできるだけのことを支援していきたい」と汗をぬぐいながら話しかけると、店長の赤間さんは「たいへん感謝しています。こんなにぎわいは本当に久しぶりで、たくさんの元気をもらいました。やっぱりお客さんに来てもらってこそ、直売所です。奈良県連からは毎週、野菜を届けてもらっています。長野のみなさんも近く応援に来てくれるそうです。つながっていれば、私たちは負けません。それが農民連ですね」と、笑顔でこたえました。
(新聞「農民」2011.11.7付)
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