「農民」記事データベース20111107-996-03

農・食の未来守れ
TPP参加反対

全国青年大集会


シール投票で原発事故など対話

 「まともな仕事と人間らしい生活を!」と、全国青年大集会が10月22日、東京・明治公園で開かれ、約4800人が集いました。農民連青年部もブースを出店し、若者たちと農業、食の未来について対話し、交流しました。

 朝方降っていた雨もすっかり上がり、晴れ上がった会場では、福島の米で作った甘酒と青森産のリンゴジュースが、のどの渇きを癒しました。24本の甘酒と3本のリンゴジュースは完売しました。

 販売ブースの隣では、日本の食と農を問うシール投票を実施。約50人が応じ、農民連青年部のメンバーと原発事故やTPPの問題などで対話しました。

 用意したメッセージボードには、「命を育(はぐく)む、心を耕す農業。当たり前にあるものと思っていましたが、もっと大切にしたいと思います」「自国の農業は自国で守る。その思いを私もつないで活動していきたいと思います」などの声が寄せられました。

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日本の食と農の未来について若者たちと語り合う農民連青年部のメンバー

 今回、飛び入りで農民連青年部とともにシール投票に取り組んだ、名古屋市在住の浅井翔平さん(23)は「農業に対する意見を聞けて勉強になりました。放射能汚染の食べ物は敬遠しても、外国産の農薬たっぷりの野菜は口に入れるという人が多いなかで、震災を機会に、食への意識が変わってくれたらと思います。私も、将来は農業も選択肢の一つです」と話していました。

 大阪市から上京し、シール投票で対話した内藤彩さん(25)=栄養士=は「兵庫の実家は兼業農家です。若者が減り、田畑も荒れている故郷を思うと、とても気になります。実家で採れた野菜を食べるのが楽しみですし、大阪の知り合いに配ると喜ばれます。食料自給率の向上に逆行するTPPは絶対に反対です」ときっぱり。

 「TPP反対・日本の食の未来守れ」と、手書きのボードを作って参加した川崎市の市川若菜さん(19)=専門学校生=は「実家は農家で、将来、栄養士をめざしています。なので他人事とは思えません。TPPは日本の食と農を左右する大問題です。子どもたちの未来を守るために、反対の声を上げていきたいです」と語っていました。

(新聞「農民」2011.11.7付)
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2011年11月

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