私は広島育ち、母は被爆者。怖さわかっています。
なぜ原発事故がいま起きたのか、本当に無念です。
神奈川農畜産物供給センター
竹井 麻美さんの発言
関連/イカの天日干し(佐賀)
ふるさとネットワーク総会で、神奈川農畜産物供給センターの竹井麻美さんが発言しました。その一部を紹介します。
私は、被災地へ3回支援に行き、炊き出しの手伝いをしてきました。
はじめて行った岩手県陸前高田市は、あまりにも悲惨で言葉もなく、泣きっぱなしで仕事もろくにできませんでした。かえって被災地のみなさんに励まされて、反省仕切りの炊き出しになってしまいました。水も電気もガスもない中での炊き出しでしたが、被災地の方々から「おいしかったよ」「あなたたちが来てくれるからがんばれるんだよ」と言葉をかけられた時、感動で言葉も出ませんでした。
最近、福島の南相馬市に行ってきました。猛暑ということで、冷やしそうめんとちらしをつくろうと、産直センターのみんなが野菜切りなど協力してくれました。4カ月前にくらべると、電気も水もガスも使えてやりやすかったし、みなさんに喜んでいただきました。
南相馬市は原発事故のあった福島第一原発に近く、もっともっと大きな問題を抱えているようでした。私は広島で育ち、母は被爆者です。だから、原爆・原子力のことは小さい時からすごくわかっていたし、今なぜこんなことが起きたのか、本当に無念でなりません。
炊き出しは、これまでたくさんの人たちに支えられて続けてきました。本当に感謝しています。微力ですが、これからも被災地のみなさんの気持ちを忘れずに、私にできることをしていきたい。
|
イカの天日干し(佐賀) |
横浜市泉区 安西美佐子 |
(新聞「農民」2011.8.29付)
|