「農民」記事データベース20110815-985-18

旬の味


 まだまだ暑いが8月8日は立秋。改めて二十四節気を勉強し直した▼地球は1年かけて太陽の周りを1周するから1日は約1度であり、二十四節気は地球が15度動くごとにやってくることがわかる。気温の動きは各節気と30度(1カ月)遅れて推移する▼そうやって農事暦を見返すと、各季節の土用に次作の準備をしているし、秋野菜なら立秋を過ぎてから植え付けると無理がないと思える。無理のない栽培はコストもエネルギーも少なくて済む。自然エネルギーへのシフトが話題になっているが、われわれ自身、季節や地域性を意識しない農業が当たり前になっていないだろうか▼露地栽培のポリマルチも石油あっての資材である。エネルギー問題に政治が答えるまで、今まで通りの農業、生活を続けていれば良いのだろうか。自分たちがどんな農業をめざし、何に取り組むのかの積算値がエネルギー問題の前提になる▼一人一人が生き方・暮らし方を見つめ直し、ともに社会のあり方を変えていく時に来ている。

(綿)

(新聞「農民」2011.8.15付)
ライン

2011年8月

農民運動全国連合会(略称:農民連)
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224

本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
Copyright(c)1998-2011, 農民運動全国連合会