愛知「ファーマーズ生鮮市」
誕生10年記念のつどい
“産直10年 夢のよう“
名古屋市名東区にある「ファーマーズ生鮮市」が誕生して10年。7月6日、名古屋市内で“記念のつどい”を開き、53人が参加しました。
生協店舗が閉鎖になるというので、「このお店がなくなると買い物に行く場がなくなり、お年寄りや赤ちゃんを抱えたお母さん方が困ってしまう。何とかしてこのお店を守りたい」という生協組合員の思いと、「国産品がほしいという消費者に届ける仕組みを作りたい」という農民連の思い、そしてこの取り組みを支えたいという生協職員の思いが響きあい、10年前にスタートした「ファーマーズ生鮮市」。いまも毎週、火曜日と金曜日に店を開き、開店前には行列ができるほど盛況です。
消費者、生産者、地域の産消提携
ピカッと輝く取り組み今後も
協力しながらさらに10年20年
“つどい”では最初に、コープあいち専務の夏目有人さんからお祝いのあいさつをいただいたあと、「いのこしの樹・産直ひろば」店舗代表の伊藤奉子さんと「産直・虹の市場」店舗代表の山田由美さん、「生産者の会」を代表して愛知農民連会長の中島義雄さんがあいさつしました。
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生協関係者や利用者、店舗スタッフ、生産者などが参加して盛大に開かれた10周年記念のつどい |
伊藤さんは「たくさんの人たちと協力しながら10年を迎えました。最近、出張販売も始めましたが、これからも農民連のみなさん、スタッフ、そして消費者のひとりとして、いっしょに取り組んでいきたい」、山田さんは「夢のようです。本当にうれしい」と、こもごも語りました。中島さんは10年間を振り返り、「小さいけれど地元に愛されるこの生鮮市に、ピカッと輝いている農産物を今後も届けたい。みなさんと協力しながら、さらに10年、20年と続けていきたい」と話されました。
この後、農民連本部の吉川利明事務局次長が「震災・TPP・産直」と題して記念講演し、「この生鮮市は、単に農家の直売所ということでなく、地域をなんとかしたい、お店を守りたいという消費者の思いがあったからこそ、今があると思う。10年間つちかってきた消費者、生産者、地域の産消提携の取り組みを生かしながら、今後につなげていきましょう」と呼びかけました。
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瀬戸市の障害者施設“よつ葉ハウス”での出張“生鮮市”(2003年6月) |
10年間の歩みをスライドをみて
この後、10年の歩みをスライドで振り返りながら、スタッフや利用者の方々からそれぞれの思いが語られ、最後に、うたごえグループ“八竜リバティーバンド”の演奏で、「上を向いて歩こう」などを全員で合唱し、にぎやかに終わりました。
(愛知農民連 服部円美)
(新聞「農民」2011.8.8付)
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